『林檎の礼拝堂』の壁画絵をプレートに。呉須コバルトブルーに映えるリンゴたち。

2010年版の田窪ワールドは、ノルマンディの林檎にヒントを求めました。
人生最盛期の30代に過ごしたノルマンディの地に力強く育つ林檎の実を、呉須ブルーの地に鮮やかに白抜きました。日本・有田の白地とフランス・ノルマンディの自然との共演です。日本を知り、フランスを知り尽くした田窪ならではの日仏融合の美が1枚のプレートの中に見事に凝縮されています。ノルマンディで、そして琴平で空間プロデューサーとして活躍する田窪のミクロの世界をどうぞお手元にお置きください。製造は2009年版と同じ伝統ある有田の深川製磁に依頼しました。真っ白に輝く有田磁器と呉須のコバルトブルーが驚くほどにしっくりと焼き上がっています。

林檎の礼拝堂

田窪恭治氏  
田窪恭治 Takubo Kyoji

1949年生まれ。多摩美術大学卒業後、国内外の画廊や美術館などで発表多数。
1989年から1999年まで実施した「サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂再生プロジェクト」により「芸術・文化勲章オフィシェ」(フランス)、「村野藤吾賞」(建築)など受賞。
著書に「林檎の礼拝堂」(集英社)、「表現の現場」(講談社)などがある。